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SDP PLUSと、ざわつく通信量を測ってみた【やまざき調べ・改vol.5】

更新日:2026/10/30

こんにちは!スパイラル株式会社PF戦略企画室やまざきです。

10月1日にSPIRAL PLUSが正式リリースされ、それにあわせてパートナー制度の「SDP PLUS」もスタートしました。今回は、そのSDP PLUSについてご紹介するのと、もう一つ、多く問い合わせをいただいているSPIRAL PLUSの「通信量」を自分のアカウントで実際に測ってみました。

先に2点だけお伝えしておきます。

  1. 通信量の検証は、私個人のアカウントで2026年10月に実測した結果であること
  2. 結果から私が推測している部分を含んでおり、仕様は今後のアップデートで変わる可能性があること
     

記事の中で「〜と思われます」と書いている部分は、あくまで実測からの仮説として読んでください!!

HPが新しくなってた

まずは情報収集から、と思ってスパイラルのHPを見に行ったら、デザインが新しくなっていました。

ページを下にスクロールしていくと、SDP PLUSの紹介が載っています。SIer向けの「ALLIANCE」が並んでいて、その横にあるBPO向けとOEM向けは「COMING SOON」の表示になっていました。

トップページでも存在感ありますね

SDP PLUSってなに

PLUS専用の新しい制度

スパイラルには以前から「SDP(SPIRAL Developers Program)」というパートナー制度がありますが、SDP PLUSはそれとは別の、SPIRAL PLUS専用の新しいパートナー制度です。

HPと会員規約を読んでみると、対象になるのは、SPIRAL PLUSを使ったソリューションの提案、開発、導入支援などを行う事業者です。10月1日の時点ではSIパートナー向けの制度からスタートしていて、BPOとOEMは今後、という位置づけのようです。

HPで紹介されている特典は、次の4つでした。

  • 教育用アカウントの無償提供
  • 伴走型支援
  • SPIRAL PLUS認定制度
  • クライアント用アカウントの特別割引

教育用アカウントは、SPIRAL PLUSの操作を覚えたり、技術検証やお客様へのデモ、提案に使ったりするためのアカウントです。まずは無償で触れる環境があるのは、パートナーにとって入り口のハードルが下がりそうです。

他社と比べてみた

ほかのプラットフォームのパートナー制度はどうなっているんだろう?と気になったので、公開されている情報を調べて並べてみました。


並べてみて一番目に留まったのは、区分の分け方です。他社は「売る人」「作る人」「教える人」のように、パートナーの役割で区分を分けているのに対して、SDP PLUSはSIer、BPO、OEMと業種で分けているんです。

業種で分けてるケースって実はあんまりない・・・?

特に、BPO事業者向けの区分は、私が調べた範囲では他社に見当たりませんでした。一方で、無償の検証用環境と認定資格は、どの会社にもある業界の定番でした。SDP PLUSは定番をしっかり押さえたうえで、業種別という独自の切り口を持っている、という印象です。

業界ではこんな動きも

調べている途中で、気になるニュースも見つけました。Salesforceが2026年3月にパートナー制度を大きく見直し、それまで4段階あった区分を2段階に絞ったそうです。評価の軸も、導入の実績からAIによる成果を重視する方向に変わったとのことです。

参照元:Salesforce Ben「Salesforce Massively Overhauls Partner Program」

パートナー制度のあり方は、業界全体でも変わってきているタイミングなのかもしれません。

通信量がざわついてる

なにがざわついてるの

スパイラルの営業メンバーがパートナーやお客様にSPIRAL PLUSを説明するとき、必ずと言っていいほど話題になるのが「通信量」です。SPIRAL PLUSでは、契約レコード数などに加えて、データ通信量も料金の要素になっています。

ただ、これまでのSPIRALにはなかった考え方なので、周りでもいろいろな声を聞きます。

  • 管理画面でデータを見るだけでもかかるの?
  • メールは1通いくらなの?
  • エラーページにアクセスされてもかかるの?
正直ふわっとしてますもんね、通信量って概念

キャッチボールで考える

通信量の考え方を理解するのに、社内で教えてもらった「キャッチボール」のたとえが分かりやすかったので紹介します。

SPIRAL PLUSに向かって「声をかける」だけなら無料で、SPIRAL PLUSが「ボールを返す」ときにカウントされる、という考え方です。たとえば、フォームの送信やファイルのアップロードは「声をかける」側、ページの表示やメールの配信は「返す」側になります。

考え方はなんとなく分かりました。でも、実際にどれくらい増えるのかは、やっぱり触ってみないと分かりません。

ということで、地道に計測してみました

自分で測ってみた

私の個人アカウントで、全53フィールドの入ったDBとフォームを作り、3日間かけて通信量を測ってみました。

使ったのは、次の2つです。

  • サービス利用状況の日別履歴:Web、メール、操作画面などの通信量が、日ごとに確認できる画面
  • ブラウザの開発者ツール:ページを開いたときに、どれくらいのデータが届いたかをその場で確認できる機能

利用状況画面への反映は即時ではなく、私の場合は操作してから1時間ほどで反映されていました。そのため、1日ごとに実験の種類を分けて、どの操作でどれだけ増えたかを切り分けています。

見るだけならタダ

まず分かったのが、ログインして画面を見て回るだけでは、通信量は増えないということです。3日間、利用状況画面やDBの設定画面を何度も開きましたが、操作画面の通信量は0のままでした。

ただし、DBオペレーションでレコードを開くと、そのデータの表示はカウントされます。登録したデータがちゃんと入ったか確認したいのに、検証中は数字が混ざってしまうので開けない……という状態が3日間続きました。

気を抜くとDBオペ開きそうになるけどこれ開くと通信量かかっちゃうんだよな・・・危ない危ない

フォームは1回約49KiB

全フィールド入りのフォームを20回開いてみたところ、1回あたり約49KiBでした。開発者ツールで見たページ本体のサイズとほぼ同じだったので、フォームを開いた分はかなり正確にカウントされているようです。

53項目全部入りでこのくらいなら、ちょっと安心?

ちなみに、フォームの項目を減らせば、ページのサイズもそのぶん小さくなるはずです。シンプルなお問い合わせフォームなら、もっと軽くなりそうですね。

サンクスメールは軽い

テスト登録にあわせて、テキスト形式のサンクスメールも送ってみました。結果は、1通あたり約3.1KiBでした。

受け取ったメールをファイルで保存してみると、受信したときに付け足された情報を除いたサイズが、ほぼこの数字と一致しました。どうやら、本文だけでなく、差出人や件名などのヘッダーも含めたメール全体のサイズで数えられているようです。

テキストメールなら1万通送っても約30MiB。思ったより軽い

一括出力はZIPのサイズ

DBにダミーデータを一括登録して、一括出力も試してみました。一括登録(アップロード)では通信量は増えず、一括出力のほうだけが操作画面の通信量に入っていました。キャッチボールのたとえどおりですね。

一括出力したデータはZIPでダウンロードされるのですが、カウントされた通信量は、中のファイルではなくZIPのサイズとほぼ一致していました。

ただし、今回のダミーデータは全件ほぼ同じ内容だったので、ZIPにすると元のデータの約90分の1まで小さくなっています。実際の会員データは1件ずつ中身が違うので、ここまでは小さくならないはずです。一括出力の通信量は、出力するデータの中身によって大きく変わる、と思っておいたほうがよさそうです。

ダミーデータコピペで作ったせいで圧縮されすぎちゃいました

エラー画面にも種類がある

「名刺に載せたフォームを削除したあとにアクセスされたらどうなるの?」という疑問も試してみました。

フォームを複製してから削除し、そのURLにアクセスしてみると、表示されたのは「404」ではなく「1100エラー」という専用の画面でした。担当部署にも確認したところ、この1100エラーの画面は通信量としてカウントされるとのことでした。ただ、実測では1回あたり約1.4KiBと、かなり軽い画面です。

一方、まったく存在しないURLにアクセスして出てくる「404」の画面は、カウントされないとのことでした。名刺のQRコードの先を削除してしまっても、通信量が大きく膨らむ心配はなさそうです。

測ってみて感じたのは、どうやら全部が数えられるわけではなく、カウントする対象を絞っているようだということです。予想していたよりも、通信量はずっと小さく済む場面が多いと感じました。

止まるのが怖いなら

とはいえ、「気づいたら通信量が増えていた」は避けたいですよね。SPIRAL PLUSでは、アカウント情報管理の「データ通信量制限」から、通信量の上限を設定できます。

上限を決めておくと、50%、75%、90%、100%に達したタイミングでメールで通知が届きます。上限に達したときにサービスを止めるか、止めずに通知だけにするかも選べるので、「止まるのは困るけど、使いすぎには気づきたい」という使い方もできます。

上限はアカウントごとに設定するので、開発環境のアカウントで上限に達しても、本番環境のアカウントまで止まることはありません。また、上限に達して止まった状態でも管理画面にはログインできるので、自分で上限を変えて元に戻せます。

管理画面まで止まったら詰むから、そりゃそうだ

全部手で測るのはムリ

正直に言うと、今回の検証はとても楽しかったです。私はもともとサポート担当だったので、検証の結果から「たぶんこういう仕様なんだろうな」と当たりをつけていくのが大好きで、まさに謎解きをしている気分でした。

でも、同時にこうも思いました。

これ、案件ごとに全部測るのは絶対ムリ

1つのフォームと、一括出力と、メールを確かめるだけで3日かかりました。しかも利用状況画面で分かるのは日ごとの合計なので、どのフォームでどれだけ発生したかまでは分かりません。アプリ全体を作ってから開発者ツールで1画面ずつ測って試算する、なんてことは現実的ではありません。

HPにある料金シミュレーターも試してみましたが、こちらは通信量のレンジを自分で選ぶ形なので、そもそも「何GiBになるのか」が分からないと答えようがありません。

そんな中、案件対応で使える通信量のシミュレーターを準備中とのことです。画面の構成や利用者数から、通信量を含めた費用を試算できるものになる予定と聞いているので、公開されたらぜひ紹介したいと思います。

もうお腹いっぱいっす……あとはシミュレーターに任せたい

まとめ

SDP PLUSは、SPIRAL PLUS専用の新しいパートナー制度で、業種別に区分を分けているのが特徴でした。教育用アカウントで無償で触れる環境もあるので、SPIRAL PLUSを担いでくれるパートナーの入り口として、これから広がっていきそうです。

通信量については、実際に測ってみると、カウントされる操作は思っていたよりも絞られていて、1回あたりの量も小さいものが多い、という結果でした。一方で、全部を手で測るのはとても大変なので、上限設定で使いすぎに気づける仕組みを使いつつ、シミュレーターの公開を待ちたいと思います。

「次はこれを測ってほしい」「この機能の通信量が気になる」など、リクエストがあればぜひ教えてください!

以上、SDP PLUSと通信量を調べてみたレポートでした。

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このコラムの執筆者
山﨑祐希
プラットフォーム戦略企画室に所属しています。当社製品を活用したDX推進について、非開発者の視点で率直にご紹介します。