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SPIRAL PLUSを先行体験してみた【やまざき調べ・改vol.3】

更新日:2026/09/07

こんにちは!スパイラル株式会社PF戦略企画室やまざきです。

これまで、弊社内で「Next SPIRAL」という開発コードネームを耳にしていましたが、先日サービス名称が「SPIRAL PLUS」に決まりました。まだサービスの提供は開始されていませんが、開発者専用の検証用IDをもらえたので、実際に触ってみることにしました。

今回使用しているIDについては、下記の2点だけ先にお伝えしておきます。

  1. 今回付与されたのは開発者専用の検証用IDであること
  2. 本番リリース時は仕様が変わる可能性があること 

テスト環境での体験のため、正式版とは異なる部分があるかもしれません。その点はご了承ください。

SPIRAL PLUSって結局なに

SPIRAL PLUSは、顧客接点システムを要するシステムの開発・運用を担う、データベースを軸としたWebアプリケーションを構築できるエンジニア向けのローコード開発プラットフォームとして位置付けられています。もともとは「Next SPIRAL」という開発コードネームで進んでいたプロジェクトで、正式サービス名がSPIRAL PLUSに決まった、という流れです。

SPIRAL PLUSはSIer・開発会社や情シス部門の皆様に向けて作られました。今後も「完全エンジニア向けモデル」として展開予定とのことなので、これまでのSPIRALよりも技術寄りのユーザーを意識した製品と言えそうです。

リリースの経緯としては、SPIRAL ver.1の後継コンセプトとして開始されたプロジェクトで、「エンジニアに選ばれるプラットフォームの深化」がテーマとして掲げられています。セキュリティ要件が厳しい案件や、基盤から構築したいSIer案件などに向いているようです。

先に結論を少しだけお伝えすると、画面だけ見るとSPIRAL ver.1(以下V1)とほとんど変わりません。ですが、実は裏側でしっかり進化していた、という話を後半で開発担当者から聞いてきました。

まずは画面から見ていきましょう!!

テスト環境にログインしてみた

さっそくログインしてみました。新しいプラットフォームなので、見た目も一新されているだろうと思っていたのですが……

あれ私間違えてV1のログイン画面開いた????

ロゴが「SPIRAL+」か「SPIRAL ver.1」かの違いだけで、パッと見ではほぼ区別がつきません。

ログイン後の画面も見てみましたが、アプリ一覧画面(アプリ・DB・Web・メール・開発タブの構成)もV1と見た目・操作感がほぼそのままでした。

知ってるぞ……全部知ってる画面だ……

続いて、DB・メール・開発・Webの主要メニューもざっと見比べてみましたが、業務で使う中心機能はどれもV1とほぼ同じ構成で、大きな違いは見当たりませんでした。目についた細かい違いだけまとめると、以下の通りです。

  • 利用者が少なそうな機能(ファイル便、宛名ラベル制作、名刺登録、ガジェット系、集計表・グラフなど)が削られている
  • バッチ処理の「定期実行」「外部接続ディレクトリ」がPLUSには無い
ガジェット系丸ごと消滅してる!時代を感じるメニューはちゃんと切ってるんですね

一方で、V1には無い「独自ドメイン」というメニューがPLUS側にはあったので、実際に触ってみました。

画面上でそのまま申し込みができて、申し込み後すぐに「サーバー側に登録すべき情報」が表示されました。営業側と要件のやり取りをしなくても、画面上だけで設定が完結できるのは便利そうです。

続けて、管理メニューも見てみました。

「その他」メニューに「契約レコード数変更履歴」が追加されていました。誰が・どの契約のレコードIDを・いつ・いくつからいくつに変更したかが分かるようになっていて、管理する上で便利そうだと感じました。

「アカウント」メニューには「サービス利用状況」が新しく追加されています。Webアクセス数・通信量、APIリクエスト数・通信量、API最大リクエスト数(分あたり)、メール配信数・通信量などが細かく見られるようになっていて、直近3ヶ月分の日別履歴や過去の利用状況も確認できます。

これまでは問い合わせて1週間ほど作業時間をもらわないと調査・確認できなかったデータが、管理画面上でリアルタイムに確認できるようになっているのは、地味に便利なポイントだと思いました。おそらく通信量に応じた課金の仕組みを見据えた画面ではないかと予想しています。

アプリを作ってみた

メニューを見ているだけでは分からないので、実際にアプリを作ってみることにしました。

アプリ作成画面を開くと、作成方法として「新規作成」「テンプレートから選ぶ」「アプリセンターから選ぶ」「SPIRALから移行」「ファイルから作成」の5つの選択肢がありました。

このうち「SPIRALから移行」は、V1には無かったメニューです。おそらくV1で作ったアプリをPLUSに移行できる機能だと思われ、V1ユーザーの移行を見据えた環境がすでに整っていることが、この画面から読み取れました。

今回は、お問い合わせがあるとお礼メールが届き、同時にDBにデータが登録される、というシンプルなお問い合わせアプリを作ってみました。が、やはり作成する中で、V1との違いはほとんど感じられませんでした。

あまりにも同じ画面過ぎるので操作画面の録画もしましたが、スクショだけ簡単にご紹介しますね

メニューも、実際にアプリを作る体験も、V1とそんなに変わらなかった。じゃあ何が変わったのか?を、開発担当者の片山さんに直接聞いてみることにしました。

開発担当者に聞いてみた

片山さん、教えてください!
なんでも聞いてください

なぜ画面をV1とほぼ同じにしたのか

画面V1と同じすぎませんか?
もともとは新しくするつもりだったんです。ただ・・・

もともとは全く新しくするつもりでしたが、実際に求められているものはそうではありませんでした。そのため、V1のコンセプトは変えずに、セキュリティなど基盤面をモダナイズする(資材を入れ替える)方向に落ち着いたため、SPIRALのコピーから作られています。

V1と同じアップデートをPLUS側でも取り込める設計になっていて、8月までにV1で実装された機能は全てPLUSにも取り込んでリリースする予定です。

ここで、前半で予想した「V1ユーザーの移行を見据えた環境」という話が、開発方針としてもまさにその通りだったと裏付けが取れました。

見た目は同じでも「裏側」はしっかり進化している

ここが一番お伝えしたいポイントです!

基盤がIaaS(AWS)に乗ったことで、サーバ増強のしやすさ、冗長性の担保、性能の安定化につながっています。

サービス利用状況の画面でアクセス数・APIリクエスト数も可視化されるようになり、開発したシステムの稼働状況に応じて柔軟に各種設定のカスタマイズができます。

また、SPIRAL PLUSはレコードではなく通信量単位で料金が発生する仕組みのため、通信量の上限を設定できる機能もあります。上限に達すると、Web機能全般・API・定期実行・DBオペレーション・一括登録出力系・メールなどが使えなくなるように制限ができるので、予算に応じて細かく調整できるようになっています。

上限を設定しない限り急に止まる事はありません。ご安心ください

内部の文字コードもUTF-8に統一されました。システム要件で文字コード指定があるケースへの対応や、絵文字への対応、Macで日本語ファイルをアップロードした際に文字化け(濁点等が分離する現象)が起きなくなるなど、地味ですが嬉しい改善です。

Webページのドメインも、これまでは機能やサーバごとに分かれていたのが、アカウントIDで統一。これによって、独自ドメインを管理画面上から簡単に追加できるようになりました。

また、専用サーバの作成も容易になりました。サーバ購入の手続きが不要になり、AWS上での操作だけで完結するようになったことで、これまで数ヶ月かかっていた手続きが約1週間に短縮されたそうです(将来的には即時発行も目指しているとのこと)。従来の「待合室」方式では他アカウントの影響を受けることがありましたが、専用サーバならその影響を受けません。

削られていた機能の背景

無くなっている機能もいくつかありましたが、これはなぜですか?
機能によりますが・・・

ガジェット系などは、利用状況を踏まえて、アプリ画面としてパッケージ化できない機能などが今回見送りになりました。「外部接続ディレクトリ」はセキュリティやシステム運用上の課題があり、初回リリースでは見送り。「定期実行」は動作自体は確認できているので、遅くとも今期中には実装予定です。

今後の展望・ロードマップ

10月にリリース予定の機能は、一通りチェックさせてもらいました。

リリース後にどんな展望があるか知りたいです!
詳細な制御範囲はまだ未確定なので、概念だけお伝えしておきます

PLUSならではの機能として、SSLサーバ内画像設置に代わる標準機能(同一ドメインで提供)、カスタムプログラムの実行時間延長(30秒から10分へ)、PHP関数の一部解放などが予定されています。


また、API認可機構によってデータへのアクセス範囲を細かく制限できるようになる方向性も検討中とのことでした。AIにAPIトークンを渡す際の事故リスクを減らせるなど、より安全にデータを扱えるようになりそうです。
 

気になった点・注意点

今回使用したのは開発者専用の検証用IDです。本番リリース時とは仕様が異なる可能性がありますので、その点はご承知おきください。

また、あくまでテスト環境での体験のため、正式版でどこまで同じ動作になるかは分からない部分もあります。率直な感想としてお届けしていますので、その前提でお読みいただければと思います。

まとめ

画面やアプリを作る体験自体はV1とほぼ同じで、メニュー構成にも思っていたほど大きな違いはありませんでした。ですが、裏側の安定性や、画面には見えない性能調整の柔軟さこそが、SPIRAL PLUSの一番の推しポイントだと感じました。

正式リリースされたら、第2弾で最新版との違いもまた調べてみたいと思います。

正式リリースはいつ

現時点で分かっているスケジュールは以下の通りです。

  • 2026/9/1:提案開始
  • 2026/10/1以降:正式課金開始・正式サービス開始予定 

以上、SPIRAL PLUSを先行体験してみたレポートでした。正式リリースが楽しみですね。

こちらも読んでみてください!

ISMAPってなんだっけ【やまざき調べ・改vol.2】

その他、過去の記事のアーカイブはこちら→やまざき調べ・改

このコラムの執筆者
山﨑祐希
プラットフォーム戦略企画室に所属しています。当社製品を活用したDX推進について、非開発者の視点で率直にご紹介します。