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会員サイト構築

初心者でも作れる!マイページ作成ツールの選び方ガイド

更新日:2025/09/09

会員サイトのマイページはいまや企業と顧客をつなぐツールとして欠かせない存在です。

作成するのは一見難しそうですが、マイページ作成ツールを使用すれば専門的な知識がなくても環境を構築可能です。ここではマイページ作成ツールの選び方を、導入事例と併せて見ていきましょう。

マイページ作成ツールとは?

ここでは、マイページ作成ツールについて解説します。

マイページの基本

マイページは、会員や顧客がログインして専用情報やサービスを利用できるページです。

仕様により機能に差はありますが、購入履歴や契約情報の確認、会員限定コンテンツの閲覧、予約や申し込み、問い合わせ履歴の確認など、利用者ごとにカスタマイズされた機能を提供します。


企業にとっては顧客との接点を維持しやすく、利用データの蓄積によってマーケティングや商品改善にも役立つ仕組みです。

つまり、マイページ作成ツールはオンライン上で顧客体験を向上させるための重要なツールと言えるでしょう。

会員管理システムで実現するマイページ

会員管理システムは、顧客情報や利用履歴を一元管理可能な会員専用ページ(マイページ)の基盤となる仕組みです。会員管理システムを使うことでログイン後の購入履歴・契約情報の表示、会員限定コンテンツやキャンペーンの配信など、必要な機能をまとめて実装できます。

さらに、蓄積した行動データをもとに、顧客ごとのニーズに合わせて情報やサービスを出し分けることも可能です。

たとえば、誕生日特典の自動配信や過去の購入履歴に基づくリマインドなど、パーソナライズ施策をスムーズに運用できます。結果として、顧客満足度の向上とマーケティングの効率化を同時に実現できます。

マイページ作成ツールの選定ポイントは?

ツール選びは、単に機能の多さや価格だけで判断してしまうと、導入後に「必要なことが実現できない」「運用が複雑すぎて社内に浸透しない」といった問題を招く恐れがあります。そこで、自社の目的や業務フローに合わせ、複数の観点から比較検討することが欠かせません。

ここでは、マイページ作成ツールを導入する際に押さえておきたい重要な選定ポイントを解説します。

必要な機能を洗い出す

まず、自社のマイページで実現したい機能を具体的にリストアップしましょう。

基本機能の洗い出し 

会員登録・ログイン、プロフィール管理、通知受信、購入履歴の表示、書類ダウンロード、ポイント・クーポン管理、問い合わせ履歴の確認など、必要な機能を一通り書き出しましょう。これにより、重要な機能の見落としを防げます。

会員区分と表示制御の整理 

次に、会員の種類に応じた表示内容の出し分けや、限定コンテンツの公開条件、予約・キャンセル機能の利用条件なども整理しておきます。

運用面での要件確認 

日々の運用を考慮し、データの取り込み・書き出し、項目名の変更、並べ替え・絞り込み、基本的な集計機能など、管理しやすさの観点からも要件を整理しましょう。

システム連携の検討 

他システムとの連携が必要な場合は、接続方法とデータの流れを簡単な図で整理しておくと、後の判断がスムーズになります。顧客管理システム、販売管理システム、メール配信システムなどとの連携において、どのシステムを基準とするか、データ更新のタイミングはいつかといった点も明確にしておきましょう。

優先度の整理と比較表の作成

最後に、洗い出した機能を「必須」「あると良い」「今回は不要」の3段階に分類し、候補となるツールごとに対応可否を比較できる表を作成しましょう。これにより、選定時の判断軸がぶれにくくなります。

カスタマイズの柔軟性

マイページはブランドの顔になります。色・文字・ボタン・並び順などを自社の基準に合わせられるか、入力項目を追加したり、表示条件を変えたりできるかを確認しましょう。


管理画面から設定を変えるだけで対応できるのか、開発が必要なのか、どこまで担当者だけで完結できるのかを事前に把握しておけば、運用のスピードを保てます。

承認の流れを組み込めるか、公開前の下書きやプレビューがあるか、公開日時を予約できるかといった”日常の回しやすさ”も効果に直結する重要な要素です。

スマートフォンでの見え方の最適化や、入力の助けになる案内表示、エラー時の分かりやすいメッセージなど、使う人の負担を減らす仕組みも欠かせません。

将来の変更に耐えられるかの確認も必要でしょう。定期的な機能追加や仕様変更があったとき、現在の設定を保ったまま更新できるか、独自の変更を重ねても不具合が出にくい構造か、試せる環境があるかを見ておけば安心して運用を続けられます。

セキュリティ

会員の氏名や連絡先、利用履歴などの重要な情報を扱うため、セキュリティ対策は最優先事項です。通信の暗号化、強固なパスワード設定、二段階認証、細かな権限管理など、基本的なセキュリティ機能が備わっているかを確認しましょう。

また、操作ログの管理も重要なポイントです。誰が、いつ、どの情報を閲覧・変更したかの記録を保存でき、後から改ざんできない仕組みになっているかを確認しておきましょう。

外部攻撃への対策、障害時の迅速な復旧体制、定期的なセキュリティ点検とその結果共有なども、長期運用において安心材料となります。

さらに、法令遵守への対応も欠かせません。個人情報保護に関する法令に準拠した設定が可能か、データの保管場所や保管期間を選択できるか、第三者機関による安全性認証を取得しているかといった点を資料で確認できれば判断材料として活用できます。

管理画面の使用感

日々の運用作業は管理画面を通じて行われるため、その使いやすさが業務効率に直結します。画面構成の分かりやすさ、必要な情報への到達しやすさ、検索・絞り込み機能の応答速度などを実際に操作して確認しましょう。

会員情報の一括更新、データの並べ替え、よく使う条件の保存、下書きと公開の切り替え、操作履歴の参照といった機能がスムーズに使えれば、担当者の作業負担を大幅に軽減できます。

数値の可視化機能も重要なポイントです。会員数の推移、アクセスの多い時間帯、人気ページ、メール配信の反応率などを標準レポートやダッシュボードで確認できれば、改善施策の検討もスムーズに進められます。

画面内でのヘルプ表示、日本語マニュアルの整備、誤操作防止のための確認画面なども、教育コストの削減と安定運用に大きく影響するでしょう。可能であれば試用期間を活用し、複数部署の担当者に実際に操作してもらい、その感想を判断材料として活用することをお勧めします。

サポート体制

システム導入は始まりに過ぎません。運用中に発生する疑問やトラブルに対して、どの程度迅速かつ専門的に対応してもらえるかが、長期的な成果を左右します。

問い合わせ窓口の対応方法(メール・チャット・電話)、受付時間、初回回答までの目安時間などを事前に確認しておきましょう。

自己解決を支援する資料の充実度も重要な要素となります。操作手順書、FAQ、解説動画、更新履歴、重要な注意事項などが整備されていれば社内での教育や業務引き継ぎも円滑に進められます。

また、導入初期の設定支援やデータ移行サポート、運用開始後の定期相談機会なども、導入成功に向けた重要な要素です。

SPIRALの導入事例

ここでは、SPIRALを活用して業務の効率化と顧客・利用者満足度の向上を実現した事例を2つご紹介します。

いずれもマイページ機能を中心に据え、従来の課題を解決しながら、組織全体のパフォーマンス向上に貢献しています。

顧客とのコミュニケーションが良好になった

株式会社ロキテクノ様は、産業用フィルターなどの製造・販売を行う企業で、技術力の高さに定評があります。

そんな同社の課題は、顧客との継続的かつ双方向的なコミュニケーションを維持するための仕組みが十分ではなかったことです。

具体的にはメールや電話など従来の手段で迅速な情報提供や個別対応をするには限界があり、顧客に最適な情報をタイムリーに届けられない場面がありました。

そこで採用されたのが、WordPressとSPIRALを組み合わせた会員専用サイトです。

同社はマイページ機能を活用することで、顧客ごとに必要な情報や資料を安全に配信できる環境を整備しました。さらに、セキュリティが確保された空間でやり取りができるため、機密性の高い技術資料や営業資料も安心して共有できるようになったとの事です。

加えて、マーケティングオートメーションツール「Webのあしあと」を活用し、顧客の閲覧履歴や行動データを分析しました。

その結果、さらなるサービス向上に向けた活動が可能になったそうです。

書類による事務処理をオンライン化

立命館アジア太平洋大学(APU)様では、毎年約800人の留学生が日本で勉強するために必要な在留資格認定証明書に関する書類を紙でやり取りしていました。

そんな同大学が抱えていた課題は、申請内容に不備がある場合の差し戻しや再提出に時間がかかることでした。加えて膨大なデータ入力作業が職員にとって大きな負担となっており、この紙ベースの事務処理は業務スピードの低下やヒューマンエラーの増加にもつながっていたのです。

そこで導入されたのが、SPIRALのソリューションです。

これにより学生は自分専用のマイページから必要なデータをオンラインで提出できるようになり、リアルタイムで進捗確認や修正依頼への対応が可能になったのです。また、紙でのやり取りが不要になったことで、COE申請に携わる職員数は従来の半分にまで削減できました。

さらに手続きのデジタル化によって差し戻し件数も大幅に減少し、業務全体の効率化が実現しました。加えて郵送にかかるコストも約60%削減することに成功したとの事です。

このようにオンライン化は時間と費用の両面で効果をもたらし、職員はより付加価値の高い業務に集中できるようになりました。

まとめ

マイページ作成ツールは、会員や顧客との接点を強化し、情報提供やサービスを効率的に行うための重要な仕組みです。

具体的には会員登録・ログイン、購入履歴や契約情報の表示、限定コンテンツ配信などの機能を備えており、顧客ごとにパーソナライズした体験を提供できます。

そんなマイページ作成ツールを選定する際は、自社に必要な機能の整理、カスタマイズの自由度、セキュリティ対策、管理画面の操作性、そしてサポート体制を多角的に比較検討することが重要です。さらに他システムとの連携や将来の拡張性も視野に入れることで、長期的な運用の安定と継続的な顧客満足度向上が可能になります。

このような観点をしっかりと押さえれば、自社の目的や予算に合った最適なツールを選び、導入効果を最大限に引き出すことができるでしょう。

マイページを作成するなら

SPIRALの会員管理システム・会員サイト構築は、データ管理からマイページ作成、メール配信やシステム連携まで、これひとつで包括的にカバーできるソリューションです。

そんな会員管理システム・会員サイト構築の最大の特徴は、圧倒的な柔軟性とセキュリティで思い通りの会員専用マイページを構築できることです。具体的にはユーザーサポートページ、学会・協会ページ、申請受付サイト、ファンクラブ、取引先専用サイトなど、さまざまな構築事例があります。

また、セキュリティ面では金融機関レベルの高い安全性を確保しており、メガバンクをはじめ100以上の金融機関に導入されています。さらに総務省のクラウドサービス事業者が行うべき情報セキュリティ対策に対応し、第三者機関のセキュリティ診断で毎年最高ランクの評価を受けています。

加えて、会員データベース、ログイン機能、マイページなどの基本機能はもちろん、メール配信やアンケート機能まで、会員サイト運営に必要な機能を幅広くご用意しています。既存システムとのデータ連携やWordPressなどのCMS連携、決済システム連携の実績も豊富です。

そして何より、マーケティング施策の企画・制作・運用まで一気通貫でサポートできることが大きな強みです。初めての施策でノウハウ不足やリソース不足の状況でも、積極的にマーケティング施策に取り組んでいただけるでしょう。

このように、SPIRALなら柔軟な設計とカスタマイズで顧客接点の強化と業務効率化を同時に実現できるのです。

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このコラムの執筆者
スパイラル編集部
スパイラル株式会社マーケティング部が中心となり、ITサービスを検討中の皆様に役立つ情報を発信しています。