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~エピソード24~「作って終わり」になっていませんか?ECサイトで成果を出すために押さえておきたい“やりっぱなし”回避のポイント

更新日:2025/08/26

2025年7月、朝8:30。
冷房が効き始めたオフィスに、ボスの声が響きわたる――

ボス
渦真木くんちょっと!これを見てくれ!うちのお客さんのECサイトなんだが……、最近ぜんっぜん成果出てないらしいねん!
渦真木
あ、それ、前にボスが提案して立ち上げたサイトですよね?
ボス
そやねん!3年前にええ感じにローンチした思てたんやけどな……。お客さんもここ数年部署の統廃合が多くて担当者も変わったりして、更新も頻繁じゃないみたいやし、メルマガも今年の年始から送ってへんみたいやねん……。
渦真木
それ、“やりっぱなしEC”の典型 ですね。
ボス
え、名前ついてんの?こわっ。ほな、それ調べてくれへん?なんでそうなるのか、どないしたら改善できるか――頼んまっせ!

バタンッ。

渦真木
(今日のボス…興奮していたせいか関西弁が強い…。)
班長
ふむふむ。今回の調査は“やりっぱなしEC”か…わかるわかる!そんなネーミングがついているんだね笑
渦真木
“やりっぱなしEC”って、作ったあと放置しちゃっている状態なんですよね。改善とか分析が止まっているECサイトのことです。
班長
よくあるよね。忙しくて後回しになったり、前任者しか操作できなくて止まっていたり……。顧客接点としては、あまりよろしくない状態よね。
渦真木
ですよね。では早速調査してきますね!

“やりっぱなしEC”とは?

渦真木
早速調べてきました!まずは“やりっぱなしEC”についてですが、一言で言うと立ち上げたあとに手が入っていない状態のことです。たとえば、こんな感じです。
渦真木
最初は気合い入れてつくるけど、運用フェーズに入ると、“忙しいからまた今度…”ってなりがちなんですよね。
班長
そうそう!業務が増えると、更新や改善の優先順位がどんどん下がってしまう…。
渦真木
そうなんです!しかも、“改善しても成果が出るか分からない…”って思っている人が多いから、行動に移りにくい。でも!それこそ“やりっぱなしEC”の落とし穴なんです!

“やりっぱなしEC”の落とし穴って?

渦真木
改善が止まると、ユーザー体験も止まってしまうんですよね、例えば…。
渦真木
つまり“やりっぱなし”って、放置しているだけではなく、じわじわ売上を減らす状態なんです。
班長
それって、ある意味“静かな損失”ね……。
渦真木
はい。これによって新規の集客に頼ることになってしまいコストも増大してしまうんです。でも、 “継続的に運用できる仕組み”を持つことでやりっぱなし”は改善できるんです。

よくある「放置ポイント」4選と改善ポイント

① サイト内検索の放置
検索して「0件」が出ると、ユーザーはすぐ離脱する。
→対策:検索ログを毎週チェック、ヒットしないキーワードにはシノニム(類語)を登録。

② 分析ツールの放置
Google AnalyticsやLooker Studioを導入したのに、「使い方わかんない」で
止まっているケースが多い。
→対策:まずは“見るだけ”でもOK!数字を追えば傾向が見えてきます。

③ サイト更新の放置
カテゴリが古いまま、FAQが放置、商品説明も情報が足りない……。
→対策:シーズンごとの見直し&ヒートマップで離脱ポイントを発見しよう。

④ メルマガの放置
配信が面倒で止まりがち。
→対策:テンプレ&パターンを作って、週1〜2回の“ライト配信”からはじめてみよう。

班長
ふむふむ。まずはここから手をつければ…とは思うけど、なかなか腰が重くなりそうね…笑。運用しやすい仕組みってあるのかな。
螺旋
オホン。今日はECの話題ですね。それではここからは私が説明いたしましょう!秘密にしていましたが、私、前に“某世界的ECプラットフォーム”を扱う担当の部署にいたのです!
班長
えっ、そうだったの!え、つまりそれって――

Shopifyとは?

螺旋
はいShopifyです!ECの部署でShopify の担当をやってました。Shopifyは、世界中で使われているクラウド型のECプラットフォームです。直感的な操作性と豊富な拡張性があって、スモールスタートから大規模展開まで柔軟に対応できますので、プロからしても扱いやすいツールなのです。オホン!
班長
つまり、専門的な知識がなくても、しっかり運用・改善がしやすい設計ってことかしら?
螺旋
ええ。Shopifyは改善前提の設計になっているんです。放置せずに運用できる環境が、そもそも整っているのですよ!オホホホホホン!
班長
そのあたり詳しく教えて!

Shopifyの強み:やりっぱなしECになりにくい理由

✓管理画面が使いやすい
商品追加もページ編集もノーコード。属人化しにくく、誰でもすぐ触れる。

✓アプリで簡単に機能追加できる
検索強化、レビュー表示、ヒートマップなど、「やりたい」がすぐ実現できる。

✓データが“見える”から動ける
Shopifyの標準ダッシュボードでサイトの状況が分かる。
Google AnalyticsやBIツールとの連携もスムーズ。

✓マーケ施策との連携も簡単
Klaviyoなどと連携して、メルマガもテンプレで自動配信が可能に。

✓ スモールスタートで拡張もOK
プラグインが充実しているので、まずはシンプルに始めて、必要に応じて機能を追加していける。

螺旋
まとめるとこんなところでしょうか。“改善って難しそう”って感じている人は、Shopifyみたいな継続しやすい仕組みが整っている基盤を選ぶと良いと思います。
班長
なるほど。ECサイトは“つくって終わり”ではなくて、“運用して成果を出す”のが本当のゴールからね。そのためには、改善しやすい仕組みが大切。Shopifyのように、サイクルが回しやすい設計になっていれば、現場の負担も少なくて済む。今こそ、“やりっぱなし”になっていないかを見直し、できることから改善しよう!ってところかな。2人とも今回もありがとう! あとでポイントをしっかりまとめて調査報告書を提出してね!

というわけで、7月のテーマはイベントの“やりっぱなし”ECサイトについてでした。これでボスが提案したECサイトも生まれ変わるかも!?来月も頑張って調査していこう。

(※本コンテンツの登場人物、部署等はフィクションです。)

このコラムの執筆者
前田みどり
マーケティング部に所属しています。顧客接点部分のDXを検討している皆様に、活用事例を具体的にイメージしていただけるようなコラムを制作しています。