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ARTICLE~エピソード23~ コーポレートサイトにチャットボットを導入するメリットと失敗しない選び方
更新日:2025/07/04

私の名前は渦真木(うずまき)。港区にあるIT企業、スパイラル株式会社に勤める27歳の会社員だ。「顧客接点DX調査班」という、社内外を問わずDXに関するギモンに答えるというプロジェクトに参画しており、毎日、さまざまな業界のDXについて調査をしている。
2025年7月某日、朝8:30。
今年の6月は例年にも増して暑かった。梅雨入りはしたものの、晴れた日はすでに真夏のような日差し。時折降る雨が、ちょっとしたクールダウンになってありがたい。……とはいえ、湿度が高くて通勤は一苦労。駅からの道を歩きながら「今年の夏、乗り切れるかな…」とぼんやり考えていた。
そんなことを思いつつ、会社に着くと――。

渦真木くんおはよう!当社でもチャットボットを導入すると聞いたのだが、知っているかい?

おはようございます!はい。今月から導入する予定だと聞いていますよ。

そうか。最近、お客様からも“チャットボット導入しました!”って声をよく耳にするのだが、
なんだ、あれはそんなに便利なのか?特にコーポレートサイトに設置する会社が増えているらしいんだよ。

はい。当社でもコーポレートサイトに設置するそうですよ!

当社もか!だがなんでもかんでも流行りに乗ってるだけじゃ意味がないぞ。ぜひ調査班で調べてくれ!今回のテーマは“コーポレートサイト × チャットボット”だ!では頼んだ!
バタンッ


渦真木さんおはよ。
ふむふむ。今回のテーマはコーポレートサイトに設置するチャットボットね。

はい。ボスがどこかで当社でもチャットボットを設置することを耳にしたみたいです。

さすがボス、情報が早いね。

当社でも以前、有人対応のチャットボットを導入していた時期がありましたが、最近はAI搭載のボットが流行っているんですかね?

どうだろう?少し前まではAIのチャットって、どこかこう違和感があったけれど、最近はどうなのかしら?

最近はChatGPTやXのGrokも日本語の違和感はほぼありませんよね。

そうだね。だとするとAI搭載のチャットボットも対応品質が上がっているのかも。そのあたりも調査してきて!

分かりました!さっそく調査してきます!
目次
チャットボットが注目される理由

戻りましたー!チャットボット、めちゃくちゃ注目されてますよ!
とくにコーポレートサイトでは、もう“当たり前の機能”になりつつあります。
その理由は、大きく分けて下記の3つです!
- 人手不足のカバー
→ 社内リソースが限られるなか、24時間自動対応できるのは大きなメリット! - ユーザーの“即解決”ニーズにマッチ
→ 「今すぐ知りたい」「電話は面倒」そんな気持ちにぴったり対応! - AI・DX活用の“入り口”として最適
→ 難しそうなAI活用も、チャットボットならすぐに始められる!

ふむふむ。なるほど。そういわれると導入しない手はないってくらい便利そうだけど
“チャットボット”って一言で言っても、いろんな種類があるんでしょ?

はい、その通りです!下記がおおまかな種類です。
チャットボットの主な種類
- シナリオ型:
→ 決まった質問と選択肢形式の回答をあらかじめ用意。安定していて運用もシンプル! - 有人チャット連携型:
→ チャットボットが拾いきれない内容は、人が引き継ぐハイブリッドタイプ! - AI型(生成AI含む):
→ ユーザーの曖昧な表現や文脈も読み取って対応。今後もさらに進化!

次にコーポレートサイトに設置するチャットボットのメリットをご紹介します。コーポレートサイトとチャットボットは本当に相性がいいんです!
コーポレートサイトにチャットボットを導入するメリット
コーポレートサイトに導入するメリット
- サイト訪問者が“迷わず”情報にたどり着ける!
- サポート対応時間の短縮&効率化!
- チャットログからユーザーのニーズや悩みが分析できる!
- 問い合わせ件数そのものが減ることで、業務負担も軽く!

なるほど。業務負荷を削減しつつ、サイト訪問者の利便性を高められる…。更にはデータをもとに訪問者のニーズを分析することでコーポレートサイトを最適化していくこともできる…。大きなメリットだね!

そうですね!次に活用事例として、①リード獲得、②ナビゲーション強化、③顧客サポートの視点からまとめてみました。
コーポレートサイトでのチャットボット導入の活用事例
①リード獲得(=見込み顧客の情報収集)
■目的:
「興味はあるけど、いきなり資料請求や問い合わせをするのはハードルが高い」
→そんなユーザーを、気軽なチャットで取り込む。
■よくある活用例:
- 「○○にお困りではありませんか?よければ資料をご案内します」
→ YESでメールアドレス入力 → PDF資料を自動送付(=リード情報取得) - 「最適な導入事例をご案内します。業種は何ですか?」と質問を分岐
→ 訪問者のニーズに近い自社の導入事例ページへ自動遷移 - 展示会や広告流入者向けの「特別キャンペーンのご案内はこちら」チャット表示
→ CTA強化
■効果:
- お問い合わせ前段階のユーザーとの接点づくり
- 営業部門へのホットリード供給にもつながる
②ナビゲーション・UX改善(=迷子防止)
■目的:
「サイト構造が複雑で欲しい情報にたどり着けない」
→そんなユーザーに、希望に合った情報を提供する。
■よくある活用例:
- 「お探しの内容はどちらですか?」と製品カテゴリを選ばせる
→ 該当製品ページへ案内 - FAQへの誘導:「○○についてのお困りごとはありませんか?
→ よくある質問を選ばせて回答表示 - 夜間など電話がつながらない時間帯の案内:
「現在オペレーターは不在ですが、よくあるご質問はこちらです」
■効果:
- サイト離脱率の低下
- 電話・メールの問い合わせ数の削減にもつながる
③顧客サポート(=問い合わせ対応の自動化)
■目的:
「サポートに問い合わせたが、なかなか回答が来ない」
→そんなユーザーに、よくある問い合わせを自動で回答する。
カスタマーサポート部門の負担軽減を狙う。
■よくある活用例:
- 製品の仕様・価格・導入方法に関する質問への回答(シナリオ型)
- 「マニュアルはこちら」「設定手順はこちら」など関連ページへの案内
- 問い合わせフォームへの誘導(複雑な相談は有人対応へエスカレーション)
■効果:
- オペレーター稼働時間の最適化
- 顧客満足度の維持(24時間対応など)

おお!導入のイメージがわいてくるね!では導入するにあたって、どんな点に注意すればいいのかしら?
チャットボット導入時のポイント

はい、導入前に押さえておきたいポイントはこちらです!
導入時の選定ポイント
- チャットボット導入の目的を明確に!
→ 「リードを増やしたい?」「問い合わせ対応を効率化したい?」まずはゴールを決めよう! - 運用体制に合った仕組みを選ぶ!
→ 回答シナリオの整備や更新を誰が行うのか、有人チャットに切り替える余力はあるかを
確認しよう! - 将来の拡張性もチェック!
→ AI連携やCRMとの接続が可能か?最初はシンプルでも拡張できる設計が理想! - データの分析活用がしやすいか?
→ ログデータを活用し、サイト改善やマーケ施策にもつなげよう!

ふむふむ。目的と運用体制にあった仕組みを選ぶことにプラスして拡張性が大事ってことかな。やはり最初はやってみないと分からない部分も多いものね。
AIの進化と今後の活用

オホンオホン!それでは少しAIの進化について補足しても良いでしょうか。

お願い!

AIの進化は、ほんとすごいのです!最近は生成AIを組み込んだチャットボットも増えてきていますが、“〇〇についてざっくり教えて”といった抽象的な質問にも自然に対応できるようになってきています。

やはりそうなんだ~。

なのでこれからのコーポレートサイトは、ただ情報を載せるだけじゃなくて、
ユーザーと会話できる場所になっていくはずです。だから、最初はシナリオ型でも、拡張性のある設計にしておくと安心かと。当社も当然そうしていますがね、オホン!

螺旋さんありがとう!ふむふむ。
では今回のテーマをまとめると、コーポレートサイトへのチャットボット導入はメリットが多岐に渡るのでぜひ導入を!また今後のAI活用は必須。
最初からAIチャットボットの導入のハードルが高い場合はシナリオ型から導入し、慣れてきたらAI型に拡張するのも良い。AI拡張を視野にいれた導入を検討しようってところかしら。
2人とも今回もありがとう! あとでポイントをしっかりまとめて調査報告書を提出してね!
では今回のテーマをまとめると、コーポレートサイトへのチャットボット導入はメリットが多岐に渡るのでぜひ導入を!また今後のAI活用は必須。
最初からAIチャットボットの導入のハードルが高い場合はシナリオ型から導入し、慣れてきたらAI型に拡張するのも良い。AI拡張を視野にいれた導入を検討しようってところかしら。
2人とも今回もありがとう! あとでポイントをしっかりまとめて調査報告書を提出してね!

というわけで、7月のテーマはコーポレートサイトに設置するチャットボットについてでした。当社でも7月にはコーポレートサイトにチャットボットを設置するので、ぜひ多くの方に使ってほしいなぁ。
では来月の調査も頑張るぞ!
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(※本コンテンツの登場人物、部署等はフィクションです。)