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CMS連携 会員サイト構築

Drupal(ドルーパル)の使い方とWebサイトを構築する方法

掲載日:2021年8月16日更新日:2024年2月21日

Drupalは世界的に有名な無料のオープンソースCMSです。セキュリティ性・拡張性・柔軟性の高さから、多くの企業や団体のWebサイト構築にも採用されています。今回はDrupalの特徴やメリット、Drupalを開発・導入しWebサイト構築する流れを解説します。

Drupalとは?

Drupalとは?

Drupalとは2001年に誕生したオープンソースのCMS(コンテンツ管理システム)です。日本人からの知名度はそこまで高くありませんが、世界中では100万以上のWebサイトがDrupalを使って構築されています。

ここではDrupalがどのような特徴や機能を持つCMSなのか詳しく解説していきます。

標準機能が充実!拡張性の高さも魅力的

Drupalは 最初から搭載されている標準機能が充実 しています。まずユーザー機能ではカテゴリ検索・多言語化・コメントなど9種類の機能が備わっています。

管理機能ではアクセス権限管理・アクセス解析・アクセス解析など10種類の機能が備わっています。

標準機能だけでもWebサイトを構築できますが、より機能的なWebサイトにしたい場合はモジュールと呼ばれる拡張機能を追加できます。

Drupalのモジュールは約47,000件あり拡張性の高さが魅力的です。

多言語に対応している

Drupalは標準機能として「多言語機能」が搭載されています。 100カ国以上の言語に対応 していて、構築したWebサイトの翻訳が安易にできます。

そのため外国人向けのグローバルなWebサイトを作りたい人にもおすすめです。

実際に海外では多言語サイトを構築する際には主にDrupalが使われていて、多くのグローバル企業の公式サイトがDrupalで構築されています。

拡張機能を組み合わせたパッケージを600個以上提供している

Drupalには 複数のモジュールを組み合わせた「ディストリビューション」を600個以上提供 しています。

ディストリビューションは業種や業界に合わせて最適な組み合わせがされています。

たとえば「Commerce Kikstart」には電子商取引に最適な拡張機能を、「TB SIRATE」にはコーポレートサイトにおすすめの拡張機能を搭載しています。

ディストリビューションを活用することで、自分のWebサイトに最適なモジュール選びが格段に楽になります。

合わせて読みたい記事「Drupalとは?特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説

Drupalを活用するメリット

Drupalを活用するメリット

Webサイトを構築するCMSは、Drupal以外にもさまざまな種類があります。その中でなぜDrupalが選ばれるのでしょうか?

ここではDrupalを活用してWebサイトを構築するメリットについて詳しく見ていきましょう。

スムーズに閲覧できる多言語サイトを構築できる

Drupalには英語や日本語だけでなく中国語や韓国語など、100カ国以上の言語が搭載されています。

多言語化する方法もとてもシンプルで、Drupal内にある「多言語機能」を有効化するだけで、 日本語で作ったWebサイトも容易に多言語化 できます。

Webサイトを訪問した各国のユーザーは、自分の言語に切り替えてWebサイトを閲覧できます。

独自のデザインが作れる

「テーマ」と呼ばれるものを使用することで、Webサイトのデザインやレイアウトを自由にカスタマイズできます。Drupalの公式サイトに無料で公開されているので、ダウンロードしてすぐに使用することが可能です。詳細な編集を行うことで、より独自性の高いデザインが作れます。

拡張性・柔軟性に優れさまざまな業種のサイト構築に最適

DrupalはWordPressなどほかのCMSと比べてフォルダの構成がシンプルで、Drupalに搭載された標準機能だけでもある程度多機能なWebサイトを構築できます。

さらに拡張機能「モジュール」を追加でき拡張性と柔軟性に優れているため、さまざまなジャンルのWebサイト構築に最適です。

初心者でもSEO対策しやすい

Webサイトを構築・運営する上で、SEO対策は非常に大切です。Drupalでは以下のSEO対策機能を標準装備しています。

・URLの最適化
・Metaタグの管理
・OGPタグの管理
・XML Sitemap生成
・アクセス解析
・パンくずリスト表示
・リンク切れチェック
・リダイレクト設定

DrupalでWebサイトを構築すれば、SEO初心者でも問題なく対策ができるでしょう。

多くのコンテンツを効率的に管理できる

Drupalは、サイト内のデータを効率的に再利用することでコンテンツの管理が効率的に行えます。

コンテンツをいくつかの表示方法やデータ形式で公開する機能が充実しており、カテゴリごとに分類することができます。

また、ユーザーや組織に対して、詳細な権限設定もできるので、大量のコンテンツを一元管理できるのです。

Drupalのセキュリティ対策

Drupalのセキュリティ対策

Webサイトを構築するCMSには高いセキュリティ性が求められます。

セキュリティ性の低いCMSを使ってWebサイトを構築してしまうと、Webサイトの構築者だけでなくユーザーまでもが悪意ある攻撃者から攻撃される可能性があるからです。

ここではDrupalのセキュリティ面について詳しく解説していきます。

脆弱性が発見されるたびにアップデートを行っている

Drupalはセキュリティ性の高いCMSであるものの、度々脆弱性が発見されています。

脆弱性が発見される度にDrupalはアップデートされ、脆弱性に対する対策が施されます。

そのためDrupalのアップデートに関する通知が来たら、できるだけ早くアップデートしましょう。

一部では世界で一番安全なCMSと評されている

Drupalは能力の高いセキュリティチームが存在していることから、世界で一番安全なCMSであると評価されています。

セキュリティチームは脆弱性の解決やセキュリティに関する教育、セキュリティ性を高めるための情報共有など、さまざまなセキュリティ対策を行っています。

セキュリティ機能や対策が充実している

Drupalには、一般的なWebサイトへの攻撃「SQLインジェクション」「クロスサイトスクリプティング」「クロスサイトリクエストフォージャリー」などを対策するための機能が標準装備されています。

このほかにもセキュリティ性の高いWebサイトを構築するために「SSL」「ユーザー管理」「アクセス権限管理」「アクセスルール設定」などの機能も標準装備されています。

合わせて読みたい記事「Drupalの脆弱性とは?自分でできるセキュリティ対策を紹介

Drupalを他のCMS(管理システム)と比較

CMSには、商用/非商用を問わず自由にできる「オープンソース型」と商用利用に特化した「商用型」の2種類に分けられます。

Drupalは「オープンソース型」のCMSです。他にもシェアが高く、導入企業が多いCMSに「WordPress」や「Joomla!」があります。Drupal、WordPress、Joomla!の3つだけで、CMSマーケットの7割強を占めるシェア率です。

以下に3つのCMSを比較しました。それぞれの特徴を知りたい場合、参考にしてみてください。

       DrupalWordPressJoomla!
使いやすさ少し難しい簡単(初心者向け)普通
カスタマイズ性かなり高い普通かなり高い
サイトの規模大規模が多い小規模が多い大規模が多い
ライセンス料金無料無料無料
特徴カスタムモジュールが豊富でカスタマイズ性に優れているブログでの利用が多く、様々な知見が貯まっている。多数のプラグインが利用できる管理画面が使いやすい高品質なデザインテンプレートが多い

Drupalのワークフロー機能はモジュールで追加できる

Drupalのワークフロー機能はモジュールで追加できる

承認ワークフローとは編集者が記事を執筆し、管理人が記事の内容を見て公開するかを判断するまでの流れのことです。

Drupalではワークフロー機能をモジュールを使って追加できます。

ここではワークフロー機能を追加できるモジュールを2つ紹介します。

コンテンツ管理者向けの「Workbench」

コンテンツ管理者向けのモジュール「Workbench」は、コンテンツの作成・編集・削除の権限に関する管理用の機能です。

Workbenchはコンテンツを作り権限を付与することで、承認ワークフローを作成できます。Workbenchは知識や技術がない人でも動作させることが可能となっています。

承認ワークフローに特化した「Workbench Moderation」

Workbench Moderationは2011年に開発された、Workbenchよりも新しいモジュールです。シンプルに使えるように作られており、Workbenchよりも簡単に扱えるのが特徴です。

Workbench Moderationは現在公開している記事を公開したままで、改訂版のコンテンツを承認ワークフローにかけられます。

Drupalでの開発はどんなサイトが向いているのか?

Drupalでの開発はどんなサイトが向いているのか?

Webサイトを構築する際には、業種や業界・Webサイトの規模などに応じて最適なCMSを選ぶことが大切です。

ここではDrupalでの開発はどのようなWebサイトが向いているのか見ていきましょう。

施設や店舗のWebサイト

施設や店舗のWebサイト構築にDrupal はおすすめです。施設や店舗のWebサイトには、スタッフ紹介ページの設置やお知らせ機能の搭載、複数人で投稿するブログ機能が組み込まれることが多いです。

さらに施設や店舗をSNSでも知ってもらうためのソーシャル連携機能や、Webサイトから予約できる予約機能などさまざまな機能を搭載する必要があります。

Drupalであれば多様な拡張機能を使い、理想のWebサイトを構築できます。

企業のWebサイト

企業のWebサイトは「コーポレートサイト」とも呼ばれ、企業をアピールするためのものです。企業のWebサイトではお知らせ機能・ブログ機能・お問い合わせフォームなどを組み込むことが多いです。

またトップページに、一定時間で画像がスライドしながら切り替わる「スライドショー機能」を搭載しているところも多いです。

Drupalは拡張機能に優れているため、さまざまな機能を搭載する企業サイトの構築に最適だといえます。

ECサイト

電子商取引を行うECサイトの作成にもDrupalは向いています。

DrupalをECサイトの基盤に使用することで、ECサイトに必要な以下の機能を一元管理することができます。

  • 商品検索
  • カート
  • 決済機能

カスタマイズ性に優れているといった特徴をいかすことで、商品に応じたレイアウトや構成を整えることが可能です。

会員制サイト

Drupalには、会員制サイトに必要な様々な機能が標準でついています。

  • 会員管理機能
  • コンテンツ管理機能
  • 会員登録機能
  • SNS認証機能
  • レコメンド機能

これらの機能を適切に組み合わせることで、オリジナル性のある会員制サイトを構築可能です。

Drupalで会員サイトを構築する方法

Drupalを開発・導入しWebサイト構築するまでの流れ

Drupalを開発・導入しWebサイトを構築するためには、いくつかの段階を踏む必要があります。

ここではDrupalを開発・導入しWebサイトを構築するまでの流れについて解説していきます。

Drupalを開発するために必要な知識

Drupalはプログラム言語「PHP」を利用したCMSなので、PHPに関する知識は必須です。またDrupalは「html」「css」「JavaScript」でテーマを作るため、これら3つの知識も必要です。

Drupalは「フック」と呼ばれる独自のシステムを使ってさまざまな処理を行うため、Drupalフックシステムは最も必要なスキルだといえるでしょう。

さらに複雑な機能を開発したいのであれば「Symfonyフレームワーク」の知識や、スムーズにテーマを作成したいのであれば「twig」の知識があると便利です。

Acquia Dev DesktopでDrupalのローカル開発環境を構築

Acquia Dev Desktopを使うことで簡単にDrupalのローカル開発環境を構築できます。まずAcquia Dev DesktopのダウンロードサイトからAcquia Dev Desktopをダウンロードし、インストーラーを起動します。

起動画面では「next」をクリックし、、次のSelect Components画面も初期設定のまま「next」をクリックしてください。この後も表示に従って「next」を押して進んでいきましょう。

インストールが完了したら「Show this window when starting」についてるチェックを外してから画面を閉じます。

その後は「Finish」をクリックすることでAcquiaDevDesktopが起動します。

サイトの基本設定を行いDrupalをインストールする

Acquia Dev Desktopが起動したら、画面の左下にある「+」をクリックし「New Drupal Site…」を選びます。

Install a Drupal distributionの画面でインストールするDrupalのバージョンを選べるので、希望のバージョンの右横にある「Install」をクリックしましょう。

Acquia Dev Desktopの一覧画面から「Local site」のURLをクリックしてWebブラウザを開いてください。

Choose languageの画面で「日本語」が選択されていることを確認しできたら「Save and continue」をクリックしましょう。

その後は管理者ユーザー設定や地域設定などサイトの環境設定を行いサイトの基本設定を完了させてください。

合わせて読みたい記事「Drupalで会員サイトを構築する方法|メリット、セキュリティ面、ワークフローも解説

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まとめ

Drupalは標準機能と拡張機能に優れ、大規模・高機能なWebサイトを構築するのに最適なCMSです。

Drupalを開発・導入しWebサイト構築するためには、Acquia Dev Desktopを使うことでスムーズに作業を進められます。

これからWebサイトを構築する予定の人は、ぜひDrupalの導入を検討してみましょう。